自己肯定感とは、一般的に「自分自身に価値があると肯定する」という感覚のことを言います。自己肯定感が高いと、生きがいややりがいを強く感じられると言われています。逆に低いと、自分に自信が持てず、生きていく意味や目的を見つけられなくなり、メンタルケアが必要な状態になってしまうこともあります。
看護師は、この自己肯定感をしっかりと鍛える必要があります。なぜならば、看護師はさまざまな医学的知識やスキルが求められる上、患者とのコミュニケーション能力や観察力や判断力など、数多くの能力が必要となる仕事だからです。対応するタスクが多くなると苦手なものも当然出てくるでしょう。そこでもし何かできなかった時、自分を責めたり、周囲の人と比べてしまったりしてしまうものです。自責の念は、自己肯定感に大きな悪影響を与えるため、注意が必要です。
自己肯定感が低くなってしまうと、ちょっとしたことでも自己評価を下げる負の連鎖が起きてしまいます。エスカレートすると、うつ病などメンタルに問題を抱えやすくなります。精神病が重症化すると身体にも影響を及ぼすため、休職や退職など、折角就いたはずの仕事から離れることになりかねません。そのようなことを防ぐためにも、自己肯定感を高める方法はしっかり把握しておきましょう。
まずおすすめなのが、自己分析して肯定をする習慣を作ることです。自分を客観視して良いところを探すのは難しいことなので、周囲の人やカウンセラーの力を借りても良いでしょう。また、安心できる環境で過ごすということも、とても重要です。もし、自分を否定するような言動が日常的にある環境にいるのであれば、なるべく離れるのがベストです。互いを思いやり、ポジティブな言葉が行き交う環境に身を置けば、自然と自己肯定感は高まっていきます。